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R18 74話 誘惑大作戦と”お礼”に初挑戦!

TL小説に転生した腐女子は推し様を攻めたい!ティオ ルシフェリア 誘惑大作戦と”お礼”に初挑戦! R18本編


ルシがお風呂から上がったあと、勧められるままに僕も浴室へ向かった。
湯に浸かりながら何度も「想像するな」と自分に言い聞かせる。


けれど、この後のことを考えるなと言われても無理な話だ。
脳裏に浮かんでは消える光景に、体が勝手に熱を帯びてしまう。


何とか煩悩を振り払って、髪が乾くのもそこそこに寝室へと足を踏み入れた。

そこで待っていたルシは――。

繊細なレースが肩から胸元にかけて流れ、肌を隠しているようでほとんど隠せていない。
腰のラインを強調する細いサテンのリボン。
視線がその下へ滑り落ち、薄い生地越しにわずかに透ける肌をとらえる。
その曲線が、呼吸のたびにかすかに揺れた。

喉が鳴る音が、自分でもはっきり聞こえた。

(……これが、“アレ”か)


数時間前の彼女の笑顔と、「夜のお楽しみですね」という囁きが脳裏に蘇る。
ずっと頭の隅で燻っていた熱が、一気に燃え上がるのを感じた。

目が離せない。
一歩踏み出すたびに、彼女がわずかに後ずさる。


「……ルシ」


名前を呼ぶ声が、自分でも驚くほど低く、熱を帯びていた。
その一言で、彼女の肩がぴくりと揺れる。

伸ばした指先が、レースの縁をなぞった。
指先に伝わるのは、布越しの体温と、今にも壊れてしまいそうなほど繊細な生地の感触。

レース越しの肩口に唇を近づけると、かすかに甘い香りが鼻をかすめる。


「……こんなの、見せられて我慢できると思う?」


囁く声が、互いの吐息に溶けていった。


***


ルシフェリアは、今日の為に選んだ下着を身にまといながら、ある決意をしていた。
この間、足腰立たなくなるまで気持ちよくしてもらったんだから――お礼をせねば、と。


(そう……ついに、あれに挑戦してみようと思う)

じりじりと距離を詰めてくるティオ。
その視線に背筋がぞくりと震えたけれど、私は一歩、踏み出した。

 彼を、そのまま勢いよく押し倒す。


「……え?」


覆いかぶさるようにして、唇を重ねた。

「ねぇ、ティオ様――覚えてますか? 私が、舐めてみたいって言ったの」

「えっ!?」


目を丸くするティオの声が、わずかに上ずる。
唇を離し、耳元で囁く。


「気持ちよくなって」


そう告げた瞬間、私は迷いなくその首筋へと口づけを落とした。

首筋に舌を這わせた瞬間、耳元で「……っ、ん……」と掠れた声が漏れる。
震えるその音が、私の胸の奥をじんと熱くさせた。

(……やっぱり可愛い)

ゆっくりと舌を下へ滑らせるたび、ティオの吐息が熱を帯びていく。


「は……っ、ルシ……」


名前を呼ぶ声が、少し切なげに揺れた。
お腹の筋肉の隙間を縫うように舌を這わせると、小さく噛み殺したような声が零れる。
その反応を味わうように、さらに下へ――。

腰骨のあたりまで来たときには、我慢しきれない熱が先端から滲み出ていた。

「……ティオ様、前”ダメ”って言ってた割に、期待してるんですね」


意地悪く囁きながら、内腿をゆっくりと撫でる。

鼠径部に舌を這わせた瞬間、「……っ……!」と短く息が詰まる音が響いた。
腰がわずかに逃げようと動くが、私はすかさず追いかけ、舌先でその周囲をなぞった。


(やばい……間近で見ると、やっぱり迫力ある……!ほかに比べる対象なんてないけど……大きい!)


ごくりと喉が鳴る。
鼓動が速くなっていくのを感じながら、必死に気持ちを落ち着けた。

(恥ずかしいけど……ちょっと、ぺろってしてみよう)


そっと顔を近づけ、先端に舌先をちろっと這わせた瞬間――。

「っ……! あ……っ!」


ティオの体がびくんと大きく跳ねた。
その反応に、胸の奥で何かが弾ける。

(……やだ、反応かわいすぎる! もっとやりたい!!)


思わず笑みがこぼれ、舌先でまた小さくなぞると、ティオの息がさらに乱れていく。

シーツを掴んで肩を震わせるティオの姿が、たまらなく色っぽい。
その吐息ひとつひとつが、私まで熱を帯びさせてくる。


「ま、待って……っ、ルシっ……ん」

のぼせるような感覚の中、舌先でぺろぺろとくまなくなぞり続ける。


(ドキドキするけど……よし、もうちょっと思い切ってやってみよう……)


意を決して、ぱくりと口に含んだ。


「……っ!」


ティオの腰が大きく反応する。


「んんっ」

けれど――大きすぎて、すぐに口いっぱいになってしまい、ぱっと離してしまった。

息が詰まって咳き込みそうになる。
その途端、ティオの腕がすぐに回ってきて、ぐいっと上へ引き上げられる。

「……っ、ルシ!ごめん」


腕の中で優しくよしよしと頭を撫でられ、胸の奥がきゅうっと締め付けられるように熱くなった。


「……すごく気持ちよかった。けど、ルシが苦しい思いをするのは嫌だ」


少し潤んだ瞳でそう告げられ、胸がきゅうっと締め付けられた。


(……可愛すぎる……無理……!)


頬が熱を持つのを感じながら、思わず口を開く。


「……でも、ティオ様が気持ちよくなってる姿……めちゃくちゃえっちで興奮しました……もう、私もすごいことになってるんです」

次の瞬間、ティオの腕の力が強くなり、背中がベッドに押し倒される。


「次はルシの番、ね」

覆いかぶさってきたティオの手が、ふと私の腰のあたりで止まる。
視線が下へと動き、レースの隙間を覗き込んだ。

「え……これ、なに……?」

「ふふ、これ、そういう風に作ってあるんです。……これが言ってた例のえっちな下着です」


さらりと解説すると、ティオの瞳が一瞬で見開かれる。

「でも、ティオ様、明日もお仕事だから……ほどほどにしましょうね?」


そう釘を刺したつもりだった。

――なのに。
彼がゆっくりと顔を上げたとき、その表情は明らかに“絶対すぐには終わらない”と語っていた。


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