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R18 47話 浴室でふたりきり、「可愛くてつい……」

TL小説に転生した腐女子は推し様を攻めたい!ティオ ルシフェリア 浴室でふたりきり、「可愛くてつい……」 R18本編


浴室に足を踏み入れた瞬間、もうもうと立ち上る湯気のなか――
水を滴らせながら、髪を掻き上げるその姿。
薄く開いた唇から、余裕のある声が落ちる。

「ドレス着たままだけど……脱がしてあげようか?」

「~~~~っ!?」

ルシフェリアの頭が、一瞬で真っ白になった。


(そうだ、ティオ様見ることで頭の中いっぱいだったけど……私も脱がないとだった……っ!)


お湯の温度じゃない。
彼の視線のせいで、すでにのぼせかけている。

「い、いえっ、自分で脱ぎますっ!!」

ほぼ叫ぶように言って、脱衣所へと逃げ出す。
息を整える間もなく、扉の向こうからくすくす笑う声が聞こえてきた。

(……え、ちょっと待って。今の声……ズルくない……?)

頬が熱い。
心臓が、ずっと鳴りっぱなしだ。


(恥ずかしすぎるけど……でもじっくり見たい……!)


そして――
着ていたドレスを慌てて脱ぎ、タオルをぎゅっと巻きつけてから、小さく深呼吸。

「……ティオ様、タオルだけ……巻いても、いいですか?」

扉越しに声をかけると、湯船から聞こえたのは、甘く低い声。

「いいよ、風邪引くから早くこっちおいで」

ルシフェリアは、ごくりと喉を鳴らして。
タオル一枚をまとい、浴室にもう一度足を踏み入れた。



***


『見ないでください』と言い、手早く体を洗って湯船に浸かった。
先に入っていたティオと向かい合うように座って、ちらっと彼の体に目をやった。


(やばいやばい……腹筋割れてるとは思ってたけど、胸板も結構……)


ごくりと喉をならし、そっと手を伸ばした瞬間――


「……そんなにジッと見ないでよ」


ぱっと手を掴まれたかと思うと、そのまま後ろを向かされて、背後からぎゅっと抱きしめられた。
温かい腕と柔らかな胸元に包まれて、一瞬で体がこわばった。

「……ルシって、ふわふわしてて……ほんと気持ちいい」

そう囁かれて、ティオの頬がルシフェリアの肩にすり寄ってくる。

「……っ!」

密着してる肌から伝わる熱、肩に感じる濡れた髪の毛の質感に心臓はバクバク音を立てている。


(……ん?)

背中越しに、何かが「ぴとっ」と当たってる。

(えっ……えっ!?これって……もしかして……!?)

明らかに柔らかさじゃない硬さが、腰のあたりに感じられて。
ルシフェリアの脳内では、警報音が鳴り響く。

(当たってる……当たってるよこれ……!よく見るやつ!?ほんとに!ほんとに当たってるのってわかるんだ!!)

頭から湯気を出しそうになりながら、私は思わず振り返った。

「……ティオ様」

「ん?」

「この、当たってるのは……どういう意味ですか?……興奮してるんですか?」

ストレートすぎる質問にティオの顔がかぁっと赤く染まり――

「ちょっ、ルシ……!」

あからさまに狼狽しながらも、抱きしめた腕は緩めず、ティオはぼそっと呟いた。

「……だって、好きな人とこんなに密着してるんだもん……」


そう言ってまた私の肩に顔を埋めた。


「……私の胸のラインが出てるせいでもありますか?」

にこっと微笑みながら、わざと体を少し反らす。
タオルの下、ほんのり浮かぶ柔らかな膨らみ。
視線がそこに落ちるのを、ルシフェリアは見逃さない。

「――……っ」

ティオの喉がぴくりと動いた。


「んふふ、図星ですか?」

「……うるさい」


ぼそりと呟いた次の瞬間、ふいに、その耳に、唇が触れた。

「……っひゃ……」

濡れた唇が、そっと触れて、形をなぞるように優しく押し当てられる。
その温もりと、吐息まじりの感触に、ルシの体はびくっと震えた。

(な、なに今の……反則……っ)

まるで「仕返し」のような、でも甘くて優しいキス。
耳たぶにそっと、唇が触れた。
ちゅ、ちゅっ…と、形を確かめるように何度も優しく吸われて。
そのまま首筋にも唇が移って、体が小さく震える。

「ん……っ、あ、んんっ……」


肩を抱かれて、身動きできないまま、キスのたびにぴくぴく反応してしまう体が恥ずかしい。

「……タオル、外してもいい?」

濡れた髪を揺らしながら、低く囁かれた声に、びくりと肩が跳ねる。
でも――

「……だ、だめです……っ」

なんとか首を横に振ると、ティオは小さく笑った。

「……わかった」

それだけ言って、彼はタオルを外さずに――
タオルの下から、手を忍ばせた。

(えっ、ちょ、ま、まって……っ)


すでに水を吸ったタオルは、肌にぴたりと張り付いていて、少しでも動かされると感覚がすぐ伝わる。

それに、下から伸びる彼の指の動きが、タオル越しにはっきり見えて――
指先が、ゆっくりと腰のあたりからお腹へと這い上がってくる様子が、視覚的にも感覚的にも伝わってくる。


「……んっ……」

恐る恐る視線を下げると、タオルは濡れ、胸元にぴったりと貼りついていて、尖った先端が、はっきりと主張しているのがわかる。

(や……そんなの、見ないで……っ)

自分の体なのに、あまりにも艶かしくて――思わず目を逸らしたくなる。
でも、ティオの手はその布の“隙間”を縫うように、水の膜を押しのけて、胸へ向かって伸びてくる。

指の軌跡をなぞるように、タオルの表面がわずかに盛り上がって、

「……ルシ……」

名前を囁く声が、やけに甘くて、優しくて。
それだけで頭が真っ白になりそうだった。


(ティオ様の手も張り付いてて、えっちすぎる……っ)

タオルの下――
じわり、じわりと、彼の手が胸の丸みに沿って這うたびに、喉からかすかな声が漏れる。

「っ……は、ふ……あっ……」

布越しに、指先が敏感な部分の周辺をなぞると、濡れたタオルはひく、と微かに波打った。その瞬間だった。

張りついていた布が、重力と水の重みで、ずるりと滑り落ちる。


「――っきゃっ……!」

反射的に腕で胸元を隠そうとすると、その前にティオの手が、そっと私の腕を取って――
そして、耳元で、いたずらっぽく囁く。

「……タオル、取れちゃったね」

熱を孕んだ声に、心臓が跳ねる。

(……ずるい……っ)

ささやきの余韻に耳が焼けそうで、何もかも見られてしまって――
体はどんどん熱くなっていくばかりで。

 「……綺麗」

その優しい言葉に、余計に胸がぎゅっとなって、何も言えずにただ、目を伏せることしかできなかった。


「ルシ、こっちむいて」

振り返ると、そっと唇が重なる。

優しく触れるだけのキスだったはずが、ルシフェリアがかすかに唇を開いた瞬間――
舌が絡むように深くなっていく。

「ん、っ……ふぁ、ん……」

お湯の音に混じって、唇から艶やかな音が響く。

背中に回された腕。
肌と肌がぴたりと触れ合って――
もう、何もかもが熱い。

「っ……ティオ様……」

夢中で唇を重ねていると、視界が少し、ふらっと揺れる。

「あれ……なんか……あつ……」

「ルシ?」

「……のぼせ……たかも……」

「――上がろうっ!」

ティオが焦ったように抱き上げて、浴槽から引き上げてくれる。
そのまま、湯気の中をふわっと横抱きにされて、頬をぴったり額に寄せられて――

「……ごめん、可愛くてつい……」


低い声が、妙に優しくて、その響きにまた心臓が跳ねる。
彼の腕に身を任せて、二人で浴室を後にした。



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