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43話 ”昨日のあれ”、私もやってみたいです!

TL小説に転生した腐女子は推し様を攻めたい!ティオ ルシフェリア ”昨日のあれ”、私もやってみたいです! TL小説に転生した腐女子は推し様を攻めたい!


ティオの腕の中で、ぬくもりを感じながらまどろむ朝。

「……ふふっ、くすぐったいです……」

ルシフェリアが小さく笑う。
ティオは後ろから抱きしめたまま、うなじや肩に軽くキスを落としながら、頬をすり寄せてくる。

「だって、柔らかくて……つい触れたくなるんだもん」

「……もう、ティオ様ったら……」

彼が研究室に行くまでのほんのひと時を名残惜しむように、二人で過ごす。


「ティオ様っていつもあったかくて、触れられてると気持ちいいんですよね」

「……確かに、いつも手熱いかも」

「そうそう……しかも、よく汗かくからそれがまた、えっちなんですよね~!色気がすごくて!」

「もう……何の話……」


ティオは少し不服そうに呟きながら、私の髪の毛を優しく撫でる。


(そういえば……昨日も結局攻めるつもりが、ティオ様に攻められっぱなしだったな……)


愛しさに満たされたその時間の中で――ルシフェリアがぽつりと口を開いた。

「……昨日の、ティオ様がしてくれた、舐めるやつ……」

「……んぇっ?」

あまりにも急な話題に、ティオの口から間の抜けた声が漏れた。

「その……すっごく、気持ちよかったから……」

恥ずかしそうに頬を染めつつ、けれどまっすぐにティオを見つめる。

「私も……ティオ様にやってみようかな、って……」

「ちょ、ちょっと待って!?」

ティオの声がひときわ裏返る。
寝起きのぬくもりは一瞬で吹き飛び、ティオの体がこわばっているのを感じた。

「し、しなくていいよ!? そんなこと……っ」

「……興味あったんです。前から」

「だめ……っ!」

唇を尖らせながら、ちらりと後ろから抱きしめているティオを見上げる。


「だって……私ばっかり気持ちよくされてるから、不公平じゃないですか。私だって、ティオ様を気持ちよくしてみたい」

「っ……もう、ルシ……」

ティオの喉が、つぅっと動く。
真っ赤になった頬を手で隠すようにしながら、情けないほど狼狽している。

「私が読んだものの中ではですね……女の子が舐めてたりするの、けっこうありましたし……だめですか……?」

「……ルシ……そんな顔で、そんなこと言わないで……気持ちは嬉しいけど、しなくていいよ……」

ゆっくりと髪の毛にキスが落ちる。


「……あの、じゃあとりあえず……」

もじもじと、視線をティオの下腹部へちらりと向ける。

「……ちょっと、見てみてもいいですか?」

「……えっ、だめ……!」


ティオが慌てて隠すようにシーツを引き上げると、ルシフェリアはじとーっとした視線を送った。

「昨日あんなに私の見たのにっ……!」

「いや、それは……僕にも心の準備いるし……!」


ティオの声が裏返る中――ルシフェリアはふっと笑った。

「見せてもらえないなら……勝手に見ます」

「えっ」

ティオの抗議を完全に無視して、ばっと起き上がるとシーツの中へ――手早くズボンの紐を緩める。

「ちょ、ルシ、まっ……まってって……!」

「……わっ」

下ろされたズボンの先、既に反応していたティオのモノが露わになる。
思ったより――いや、想像以上に、堂々としていた。

「…………」

「…………っっっっ!!!!」

ルシフェリアはその場でびくっと肩を震わせ――そして。
ごろん。
無言でそのまま、ベッドにうつ伏せに寝ころんだ。

「ルシ!?」

「……っ……ご、ごめんなさい……あまりにも実物がすごくて……ひるみました……」

「ひるんだ!?」

ティオは動揺しながらも、自分でズボンを戻して下半身を隠す。

「そんなに……だった?……ルシが勝手にみるから……っ」

「……初めてまじまじと見るから……迫力が……」

うつ伏せのままぽそっと呟くルシフェリアの背中を、ティオは顔真っ赤にして見つめながら――
そのまま彼女に覆い被さるように、そっと囁いた。

「……ねぇ、もう……イジワル、やめてよ」

「えっ……私、何もしてないですよ?」

「充分してるから……」

額をこつんと当てて、ティオが小さく笑う。

「……あの……」

うつ伏せになったまま、ルシフェリアがぼそっとつぶやく。

「……その……やっぱり、今日は今からティオ様仕事だし……見るだけで……お腹いっぱいっていうか……」

ティオは何も言わず、ただ黙ってルシの頭を優しく撫でていた。

「……で、でもっ……!今度、ちゃんと……心の準備ができたら……私からも、していいですか?」

真っ赤な顔でそう言って、そっとティオの目を見つめた。

「…………!」

ティオの目が見開かれる。
そして、少しだけ肩の力が抜けたように――優しく微笑んだ。


「……うん、じゃあ覚えてたらね」


それだけ言って、私が被っているシーツをそっとめくって「朝の準備しよっか」と微笑んだ。

優しい声だったけど、でも明らかに、本気で受け止めきれていない“照れと動揺”が滲んでいる。


(……そのうち飽きて忘れると思ってるんだろうけど、絶対忘れるもんか……!見慣れたら行けるはず……ティオ様覚悟してて……!)



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